新改定日:2019年3月28日)
副会長 篠田省輔 (千葉県肝炎コーディネーター)
〇今回の改訂は 最新の経口新薬の適用状況、2018年7月度の速報統計を2019年1月の統計に更新しました。
〇2019年3月9日の更新は、エプク-ルサ(ソホスビル+ベルパタスビル)についての更新です。 2019年2月26日に、エプクルーサが発売されましたので、本文、経口新薬のまとめ一覧表(G1) と口新薬のまとめ一覧表(G2) を共に更新しました。
〇今回は、閲覧者、C型肝炎患者の参考に資するため最新の経口新薬の適用状況の一端をお知らせします。。(下線部とグラフは2018年10月10日追記改訂)
これは千葉県下の状況ですが、2018年7月度の速報統計によると各経口新薬の適用占有率は、マヴィレットのシェアが急上昇し、首位になり66%を占め、2位はハーボニーで約22%です。3位、4位にはエルレサ・グラジナ8.4%、ソホスブビル・リバビリン4%となっており、ここのところ、適用はほぼこの4薬剤に絞られて来ております。このデータを見ると、昨年までは、ハーボニー」などに適用が集中していましたが、今年になってから様変わりしました。(下記の千葉県インターフェロンフリーC型肝炎経口薬適用一覧表/H31年1度 参照)。 相次ぐ新薬の登場により、患者の病態・他の持病などを勘案した治療法の選択が普及してきたように見受けられます。 経口新薬の適用には最新の情報をよく調べて、個別の患者に最適の治療法を選択することが大切です。
〇(2017-12-14)の改定では、「マヴィレット」がいよいよ発売になったこと、「エプク-ルサ」の商品名を追記しました。同時に、経口新薬のまとめ一覧表(G1) と口新薬のまとめ一覧表(G2) を改訂しました。改訂箇所は、下線部分と二つの一覧表です。
ここ数年のC型肝炎新薬の進歩は目覚ましいものがあります。周知のとおり、ジェノタイプ1型で言えば、ハーボニー、ヴィキラックス、グラジナ・エレルサなどが出揃ってきました。ジェノタイプ2型で言えば、ソホスブビル・リバビリン、ビキラックス・リバビリンが使えるようになり、リバビリンを使わないハーボニー治療も申請中です。1年ほど前に新薬の一覧表をこのホームページにも掲載し、皆さんにお知らせしました。その後もさらに進化した新薬が続々と発売又は承認申請されつつあります。例えば、ジメンシー、マヴィレット(グレカプレビル+ピブレンタスビル)が既に発売されました。エプク-ルサ(ソホスビル+ベルパタスビル)も、愈々、2019年26日発売されました。 これによって、従来の経口新薬でも効果がなかった患者さんや非代償性肝硬変の患者さんにも使えるようになりました。(エプクルーサの分部は2019年3月10日に更新しました。)
今回は、現行新薬と近未来新薬を含め全面改定した2017年度版を掲載します。いずれの新薬も95%又はそれ以上の有効率です。主たる選択の基準は、有効率ではなく、病態、遺伝子型、腎機能、耐性変異などによって選択される時代になりました。
一般臨床で使われ始めた新薬、申請中で、この秋又は年内に承認される予想の新薬を含め、改めてまとめ直し、一覧表に致しました。各新薬の名称、商品名、治療期間、著効率、主な特徴、注意事項、承認予想時期、発売元など纏めました。ジェノタイプ1型、ジェノタイプ2型に分けて一覧表としました。(下記の2つ図表は、エプクルーサの承認発売を反映させ、赤字にて更新しました。2109年3月10日更新)
皆さんのご参考になれば幸いです。