慢性B型肝炎シーケンシャル治療体験記

〇「皆さんの声」への第一号の投稿がありました。B型肝炎では、ウイルスの陰性化や肝機能の改善には核酸アナログ剤の効果が高いのですが、この薬を飲み続けなければなりません。シーケンシャル療法核酸アナログ剤服用の後に(一定期間)インターフェロンを併用し、HBs抗原の陰性・HBs抗体陽性(治癒とされる)を目指して行われる治療法です。これを達成すれば、核酸アナログ剤の服用から解放されると云われています。

〇近年、治療の目標がウイルス量の減少からHBs抗原陰性・HBs抗体陽性に変わり、ペグインターフェロンによるシーケンシャル療法が注目されて来ました。この治療法の奏効率などの実績データはこれから積み上げられて行くものと思いますが、この投稿はシーケンシャル療法で奏功した貴重な実例です。
B型患者の今後の治療選択の参考になれば幸いです。

〇シーケンシャル療法について、質問などがある場合は電話、メール、ファックスいずれかで事務局に遠慮なくお尋ね下さい。(千葉肝臓友の会事務局)

» 千葉肝臓友の会へのお問い合わせ

 

〔〕

投稿者:MH

S病院にてペガシス(ペグ-インターフェロン)180㎍を週に一度1年間(48週)注射しました。(2012.10.20~2013.9.26)

この病院で治療を受けるまで紆余曲折がありました。
友の会に相談した時、私はまだキャリアの状態で経過観察をしていれば良い状態でした。特に病院にもこだわらず主治医も決めず年に一度採血でチェックしていました。そういう状態が20年以上続きました。

30代に入り、自分の肝炎がどういう状態なのかを知っておいた方がいいと思い大学病院に行き採血してもらいました。結果はとてもいい状態のキャリアでした。その時医師に「なんで病院に来たの?あなたのレベルの肝炎なら会社の健康診断で充分だからわざわざ病院に来ることなんてない。悪くなったら来ればいい」と言いました。しかも私の顔を一度も見ずにパソコンの画面だけを見つめて言い放ちました。
私はとてもショックでそれ以降病院に行ってまた同じことを言われるのでは?と怖くなり検査をするのを数年間止めました。

しかし自分が肝炎であることには変わりないですし、いつも頭の隅では不安がありながらも病院に行けない自分がいました。今までの経緯を相談して今後どうしたらいいのか相談できるところはないかと思いインターネットで検索をして千葉肝臓友の会を知りメールで相談しました。早速、友の会会長から電話をいただきました。経緯を話したところ検査は受けなくてはいけないし病院も行かないと駄目だと。
病院と先生を紹介していただきました。紹介された病院がたまたま家から徒歩数分のところにあり更に肝臓病専門医を指導する立場にある先生がいる病院だったことも幸運でした。すぐに診察を受けに行きました。

採血したところ下った診断はB型慢性肝炎。肝生検をするために入院しました。状態はとても良く、安定しているので経過観察でもいいくらいでしたがより積極的な治療をするために核酸アナログ製剤の服用を始めました。1年が過ぎた頃、主治医からシーケンシャル療法というインターフェロンを用いた治療があることを聞きました。

すでにHBe抗体HBc抗体ともに+でしたので、治療してもしなくてもどちらでもいいと思っていました。しかし主治医が言うにはこのインターフェロン治療を行うことにより薬の服用をしなくても済む可能性があるということ、HBs抗体ができるかもしれないこと、そうなれば発がんのリスクが低減するとの事でしたし、会長の後押しもあって治療をすることに決めました。

治療開始時はAST26、ALT18、アルブミン4.2、血小板数26.7でした。
1週目から血小板の減少、AST、ALTの微増がはじまりましたが心配していた副作用はとても軽くたまに微熱と皮膚のかゆみを感じましたがその都度解熱剤やかゆみ止めを処方されて対応したので辛くはありませんでした。私は当時肝炎以外にもいくつかの病気があり薬を大量に服用していましたが、それらの薬を服用しながらのインターフェロン治療も問題なく行えました。
治療をはじめて一か月も経つと自分の体調の変化にも慣れ、血液データも落ち着き順調に日々が過ぎて行きました。

半年が経ったころには劇的な変化が起こりました。
2013.4.11HBs抗原が-になりました。HBs抗体は-のままです。
2013.5.9にはHBs抗体が+になりました。私のような抗原が無くなり抗体が出来るという状態になるのはきわめて稀なケースで主治医もあまり見たことがないと、とても驚いていました。

その後も毎月1度血液検査を行っていましたがHBs抗原の量は0HBs抗体の量はどんどん増えていきました。それは大変嬉しいことですがAST、ALTが急激に増えて8月には400近い数値を指し、AFPが上昇しました。この値は発ガンすると上昇する腫瘍マーカーのようです。
ウィルスはなくなっても肝機能が思わしくないのか?
まさかガンが出来た訳ではないのか?と思い不安になりました。

しかしこれは免疫賦活している過程での事でIFN治療を終了すれば値が元に戻ってくるから大丈夫だと主治医に言われたのですぐに不安は解消できました。AST、ALT等が高値を示すのはしばらく続きましたが不思議と体のだるさなど不調はほとんど感じませんでした。

2013.9.26 INF治療最終回を迎えました。
やっと治療が終わり週に一度の通院生活も終わりました。高値を示したデータはそのままでしたが2013.10.31にCTを撮り、ガンも無いことを確認して採血をしました。主治医の言った通りAST、ALTが下がり始めました。
INF治療を終えてもHBs抗体の量はどんどん増え続けました。主治医はあまりの効果の高さに驚き、しまいにはどこまで増えるのだろうかと笑っていました。AFPも12月には正常値になりすべて主治医の言うとおりに正常値になりました。
もう肝炎に関して心配しなくてもいいと太鼓判を押していただきました。

2014.1月の採血データはAST28、ALT20、アルブミン4.5、血小板数26.4となり今に至ります。AFPも正常範囲内です。
2014.3月まで月に一度採血を行い、3月末にCTを撮り問題がなければ採血検査の間隔を広げて行く予定です。

薬の内服から解放され、抗体が出来上がり抗原もなくなりました。
私の感覚では、もはや私は肝炎ではないと思うほど良い状態にあります。

同じ治療をしても思うような効果が上がらない方もいる中で主治医も想定外の大きな効果を得られた私はとても幸運でしたし、治療を勧めてくれた主治医には本当に感謝しています。
治療がうまくいけばいいなと軽い気持ちでやってみたのですが本当にやって良かったと思っています。もし治療を勧められ躊躇している方がいらっしゃるなら、結果はどうであれ挑戦してみる価値のある治療だと思います。

そして最後になりましたが、人生は出会いだと言う通り私にとっては千葉肝臓友の会を知ったこと、会長をはじめ役員のみなさんと出会うことが出来たことが、私の人生におけるターニングポイントだったと今は感謝の思いでいっぱいです。この病気は、状態が良いからと甘く見てはいけないことを教えていただきました。しかしこの病気の治療には未来があることも教えていただきました。私もこの先このまま過ごせるかどうかはわかりませんが未来へ希望を持って生きて行こうと思っています。(以上)

〇「皆さんの声」への第一号の投稿がありました。B型肝炎では、ウイルスの陰性化や肝機能の改善には核酸アナログ剤の効果が高いのですが、この薬を飲み続けなければなりません。シーケンシャル療法核酸アナログ剤服用の後に(一定期間)インターフェロンを併用し、HBs抗原の陰性・HBs抗体陽性(治癒とされる)を目指して行われる治療法です。これを達成すれば、核酸アナログ剤の服用から解放されると云われています。

〇近年、治療の目標がウイルス量の減少からHBs抗原陰性・HBs抗体陽性に変わり、ペグインターフェロンによるシーケンシャル療法が注目されて来ました。この治療法の奏効率などの実績データはこれから積み上げられて行くものと思いますが、この投稿はシーケンシャル療法で奏功した貴重な実例です。
B型患者の今後の治療選択の参考になれば幸いです。

〇シーケンシャル療法について、質問などがある場合は電話、メール、ファックスいずれかで事務局に遠慮なくお尋ね下さい。(千葉肝臓友の会事務局)

» 千葉肝臓友の会へのお問い合わせ

 

〔〕

投稿者:MH

S病院にてペガシス(ペグ-インターフェロン)180㎍を週に一度1年間(48週)注射しました。(2012.10.20~2013.9.26)

この病院で治療を受けるまで紆余曲折がありました。
友の会に相談した時、私はまだキャリアの状態で経過観察をしていれば良い状態でした。特に病院にもこだわらず主治医も決めず年に一度採血でチェックしていました。そういう状態が20年以上続きました。

30代に入り、自分の肝炎がどういう状態なのかを知っておいた方がいいと思い大学病院に行き採血してもらいました。結果はとてもいい状態のキャリアでした。その時医師に「なんで病院に来たの?あなたのレベルの肝炎なら会社の健康診断で充分だからわざわざ病院に来ることなんてない。悪くなったら来ればいい」と言いました。しかも私の顔を一度も見ずにパソコンの画面だけを見つめて言い放ちました。
私はとてもショックでそれ以降病院に行ってまた同じことを言われるのでは?と怖くなり検査をするのを数年間止めました。

しかし自分が肝炎であることには変わりないですし、いつも頭の隅では不安がありながらも病院に行けない自分がいました。今までの経緯を相談して今後どうしたらいいのか相談できるところはないかと思いインターネットで検索をして千葉肝臓友の会を知りメールで相談しました。早速、友の会会長から電話をいただきました。経緯を話したところ検査は受けなくてはいけないし病院も行かないと駄目だと。
病院と先生を紹介していただきました。紹介された病院がたまたま家から徒歩数分のところにあり更に肝臓病専門医を指導する立場にある先生がいる病院だったことも幸運でした。すぐに診察を受けに行きました。

採血したところ下った診断はB型慢性肝炎。肝生検をするために入院しました。状態はとても良く、安定しているので経過観察でもいいくらいでしたがより積極的な治療をするために核酸アナログ製剤の服用を始めました。1年が過ぎた頃、主治医からシーケンシャル療法というインターフェロンを用いた治療があることを聞きました。

すでにHBe抗体HBc抗体ともに+でしたので、治療してもしなくてもどちらでもいいと思っていました。しかし主治医が言うにはこのインターフェロン治療を行うことにより薬の服用をしなくても済む可能性があるということ、HBs抗体ができるかもしれないこと、そうなれば発がんのリスクが低減するとの事でしたし、会長の後押しもあって治療をすることに決めました。

治療開始時はAST26、ALT18、アルブミン4.2、血小板数26.7でした。
1週目から血小板の減少、AST、ALTの微増がはじまりましたが心配していた副作用はとても軽くたまに微熱と皮膚のかゆみを感じましたがその都度解熱剤やかゆみ止めを処方されて対応したので辛くはありませんでした。私は当時肝炎以外にもいくつかの病気があり薬を大量に服用していましたが、それらの薬を服用しながらのインターフェロン治療も問題なく行えました。
治療をはじめて一か月も経つと自分の体調の変化にも慣れ、血液データも落ち着き順調に日々が過ぎて行きました。

半年が経ったころには劇的な変化が起こりました。
2013.4.11HBs抗原が-になりました。HBs抗体は-のままです。
2013.5.9にはHBs抗体が+になりました。私のような抗原が無くなり抗体が出来るという状態になるのはきわめて稀なケースで主治医もあまり見たことがないと、とても驚いていました。

その後も毎月1度血液検査を行っていましたがHBs抗原の量は0HBs抗体の量はどんどん増えていきました。それは大変嬉しいことですがAST、ALTが急激に増えて8月には400近い数値を指し、AFPが上昇しました。この値は発ガンすると上昇する腫瘍マーカーのようです。
ウィルスはなくなっても肝機能が思わしくないのか?
まさかガンが出来た訳ではないのか?と思い不安になりました。

しかしこれは免疫賦活している過程での事でIFN治療を終了すれば値が元に戻ってくるから大丈夫だと主治医に言われたのですぐに不安は解消できました。AST、ALT等が高値を示すのはしばらく続きましたが不思議と体のだるさなど不調はほとんど感じませんでした。

2013.9.26 INF治療最終回を迎えました。
やっと治療が終わり週に一度の通院生活も終わりました。高値を示したデータはそのままでしたが2013.10.31にCTを撮り、ガンも無いことを確認して採血をしました。主治医の言った通りAST、ALTが下がり始めました。
INF治療を終えてもHBs抗体の量はどんどん増え続けました。主治医はあまりの効果の高さに驚き、しまいにはどこまで増えるのだろうかと笑っていました。AFPも12月には正常値になりすべて主治医の言うとおりに正常値になりました。
もう肝炎に関して心配しなくてもいいと太鼓判を押していただきました。

2014.1月の採血データはAST28、ALT20、アルブミン4.5、血小板数26.4となり今に至ります。AFPも正常範囲内です。
2014.3月まで月に一度採血を行い、3月末にCTを撮り問題がなければ採血検査の間隔を広げて行く予定です。

薬の内服から解放され、抗体が出来上がり抗原もなくなりました。
私の感覚では、もはや私は肝炎ではないと思うほど良い状態にあります。

同じ治療をしても思うような効果が上がらない方もいる中で主治医も想定外の大きな効果を得られた私はとても幸運でしたし、治療を勧めてくれた主治医には本当に感謝しています。
治療がうまくいけばいいなと軽い気持ちでやってみたのですが本当にやって良かったと思っています。もし治療を勧められ躊躇している方がいらっしゃるなら、結果はどうであれ挑戦してみる価値のある治療だと思います。

そして最後になりましたが、人生は出会いだと言う通り私にとっては千葉肝臓友の会を知ったこと、会長をはじめ役員のみなさんと出会うことが出来たことが、私の人生におけるターニングポイントだったと今は感謝の思いでいっぱいです。この病気は、状態が良いからと甘く見てはいけないことを教えていただきました。しかしこの病気の治療には未来があることも教えていただきました。私もこの先このまま過ごせるかどうかはわかりませんが未来へ希望を持って生きて行こうと思っています。(以上)

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