B型・C型肝臓病の違いのまとめ—ウイルス性肝炎でも似て非なるもの、かなり違う

〇ご承知の通り、われわれ患者会の全国連合組織、「日肝協」から国会請願などによりウイルス性肝炎・肝硬変・肝がんについて請願活動を展開しておりますが、ここのところ、ようやく厚生労働省にて身体障害者手帳の認可基準の改定見直しが進んでおります。 これに関連して、日肝協にて、B型・Ⅽ型肝臓病の違いの一覧表が作成されています。

〇千葉肝臓友の会では、患者の皆さんから相談を受けている際に、各タイプの肝炎の実態についての知識が充分普及していないことを実感しています。上記のB型・Ⅽ型肝臓病の違いの一覧表は皆さんの参考になりますので、掲載させて頂きます。
B型・Ⅽ型肝炎はいずれも肝がん・肝硬変に至るリスクは高くなりますが、感染形態、病気の自然経過、肝がんへの進み方、治療の方法などかなり異なります。 この一覧表で理解を深めて頂きたく存じます。

【千葉肝臓友の会】

B型肝臓病とC型肝臓病の違いのまとめ
(身体障害者手帳の認可基準改定と関連して)

平成27年10月  日本肝臓病患者団体協議会

 項目 B型 C型
1 感染者数  100~150万人(2011年)  100~150万人(2011年)
2 感染者数  予防接種、母子感染(幼少時感染)  血液製剤、輸血、針・筒の消毒不備
3 自然治癒 85~90%(思春期~35才の間) 20~30%(感染後1年内)
成人感染  自然治癒(Aタイプは慢性化あり)
(稀に劇症肝炎発生)
 慢性化する
4 ウイルス DNAウイルス(排除不可能) RNAウイルス(排除可能)
5 肝がん死亡の割合 1割(残り1割はウイルス性以外) 8割(残り1割はウイルス性以外)
6 肝炎・治癒 ウイルス排除出来ないが、臨床的治癒 ウイルス排除
発がん 肝炎は治癒の状態だが、発がん・再発がんの危険性継続 肝炎は治癒の状態だが、発がん・再発がんの危険性継続
7 治療薬と
(対象患者)
(1) IFN(肝炎)
(2) 経口薬(~非代償性肝硬変)
(1) IFN+2剤
(2) 経口薬(~代償性肝硬変)
8 患者進行度の特徴 肝炎と代償性肝硬変の患者はいるが、非代償性肝硬変の患者は少ない。  非代償性肝硬変患者の抗ウイルス剤が無い。
(経口薬の治験が年内開始予定)
9 肝がん発症の特徴 肝炎→肝硬変→肝がん
肝炎→肝がん
 肝炎→肝硬変→肝がん

注:肝硬変の進行と言葉

チャイルドピュー分類A→チャイルドピュー分類B→チャイルドピュー分類C

(肝硬変初期)     (肝硬変中期)     (肝硬変末期)
代償性肝硬変      非代償性肝硬変     非代償性肝硬変

注:身体障害者手帳交付基準の見直し(案)  (別紙添付)

  1. チャイルドピューCをチャイルドピューBに緩和 (入口を緩和)
  2. 1級・2級で条件緩和             (内容で緩和あり)  ↓
  3. チャイルドピュー分類で肝性脳症、腹水、アルブミン、プロトロンビン、ビリルビン
  4. チャイルドピュウー分類でアルブミン、プロトロンビン、ビリルビンの内1項目以上が3点以上の状態が90日以上の間隔で続いている。

の項目の内、肝性脳症か腹水を含む3項目以上が2点以上の状態が90日以上の間隔で続いている。

  1. 1級・2級で条件緩和が無い
    (内容で緩和なし)状況のa~jの10項目で内容や該当項目数で変更なし。
  2. 血液検査のデータ、肝がん治療や静脈瘤治療の既往、倦怠感や嘔吐やけいれんの身体

<この結果>

〇B型肝炎患者はチャイルドピューBが少なく、身体障害者手帳の恩恵を蒙る患者は限られている。
〇身体障害者手帳は、国の施策で障害者福祉サービスを受けられ、自治体(市町村)の施

策で医療費助成や交通費補助等を受けられる。

但し、医療費助成は1・2級にしている自治体と、1・2・3級の自治体がある。
基準の見直しで、入口の緩和と内容の緩和(二つの内一つ)が上記の様にされて、

医療費助成対象者はある程度増加すると予測できるが、毎年3.5~4万人が亡くなる人数と比較して限定的と思われる。

〇再認定:新薬による影響を踏まえる必要があり、1~5年以内に再認定を求める。

以上

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