2015年元旦 千葉肝臓友の会会長 村田 充
皆様 明けましておめでとうございます。新春を迎え、如何お過ごしでしょうか。
昨年中は皆様には、患者救済活動にご支援・ご協力を賜り誠にありがとうございました。
〇〔国会請願活動とその対策について〕
特に春の国会請願署名には、当会として多くの皆様から1万8千筆のご協力と併せ、活動資金として36万5千円もの募金を頂き 本当に有難うございました。全国からは43万筆以上集まり5月20日に3度目の国会請願を実施いたしましたが、大変残念ながら与党である自民党の厚生労働委員の賛同を得られず不採択に終わりました。
しかし、同時に自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変・原発性硬化性胆管炎患者の救済請願につきましては、新たに難病助成110疾患に含まれ、本年1月から救済制度がスタートの運びとなりました。皆様のご協力により、一歩ずつではありますが、着実に前進しております。
本年も2月から4月にかけ、再度国会請願を実施予定につき、是非皆様のご支援ご協力を何卒よろしくお願いいたします。前回の反省を踏まえ、今回は与党である自民党・公明党による「肝炎対策議員連盟」を立ち上げて頂き、出来る限り多くの両党の国会議員の参加を募り、議員立法による採決を頂ける様に、昨年秋口以降国会ロビー活動を継続的に実施して参りました。
特に3回も続けての「肝硬変・肝がん患者に係る医療費助成制度を創設して下さい」の請願には、田村前厚生労働大臣には良くその必要性を理解して頂いております。暮れの押し詰まった12月26日(金)に田村前厚生労働大臣を訪問し、我々患者会、日肝協として、下記2項目を5月頃、国会請願を実施する予定を報告し、ご理解とご支援・ご協力を申し入れて参りました。(写真左から、村田常任幹事、渡辺代表幹事、前田村厚生労働大臣、山本代表幹事、赤塚代表幹事、米澤常任幹事、 野田常任幹事の皆さん)
(国会請願予定項目)
1.ウイルス性肝硬変・肝がんに係る医療費の助成制度の創設を着実に進めて下さい。
2.潜在する肝炎患者・感染者の早期発見と適切な治療の為、更なるスピーディーかつ効果的な、肝炎ウイルス未受験者へ受診促進と、陽性者を治療に結びつける取り組みをさらに推進して下さい。
〇〔新薬の発売について〕
昨年9月よりブリストル・マイヤーズ社よりⅭ型肝炎ジェノタイプ1型用新薬でインターフェロンフリー(飲み薬)が発売され約85%の完治率と言われています。今年の前半にはギリヤド・サイエンシズ社より、C型肝炎2型用の新薬が、又夏頃にはC型1型用で3ヶ月間の服用のみで95%~99%の完治が望める新薬も発売される予定と伺っております。
このように早期発見すれば、いよいよ肝臓病の7割を占めるC型肝炎は治る時代を迎えます。
しかし、現行のインターフェロンフリー新薬の標準治療の薬価は約300万円位と言われています。皆様が治療のする時の個人負担は月当たり1万円~2万円の負担であり、3ヵ月治療の場合は殆どの皆さん個人負担は実質3万円のみの負担で済みます。(これ等の実現も過去に皆様と一丸となり継続実施して参りました国会請願の結果です。)
ここで忘れてはならないのは、残りの297万円の負担は国民皆様の税金で賄われていることです。具体的には半額が国税であり残りは県民税で負担頂いています。
それゆえこの薬を処方されましたら、担当医の指示に従い、飲み忘れ等の無いように充分注意し大切に扱って下さい。
〇〔ホームページ掲載について〕
弊会のホームページもこの1月で丸2年を経過しましたが、お陰様で全国からのアクセスも多く、北海道から九州・鹿児島まで、全国にわたり、最近では韓国・中国・台湾などからも問い合わせも入る様になりました。先月の19日には、韓国のNHKと言われるKBSテレビ局が取材に訪れ、日本の肝炎対策の実情を収録されました。
アクセス(閲覧)数も1昨年は2.3万件でしたが、昨年は28万件を超え、飛躍的に増加しました。特に9、10、11月は各月5万件を超え、最近の最高閲覧数は、一日当たり5,038件ありました。
本年も新薬の発売も数多く予定されており、その開発・発売状況に併せ、いち早くその詳細を皆様にお知らせして参りますので、引き続きご覧ください。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
寒さも厳しさが続きますので、お風邪など召しませんようにくれぐれもご自愛ください。
皆様のご健勝、ご多幸を心からお祈り申しあげます。