C型肝炎経口薬の主な供給元であるギリアド・サイエンシズ(株)は10月12日、都内でプレスセミナーを開催。同社代表取締役社長の折原祐治氏らが、C型肝炎治療の現状と今後の展望などを語った。折原氏は「生命を脅かす疾患あるいは効果的な治療のない疾患に対して革新的な治療を発見し、開発し、患者さんに治療薬を届けることが私たちの使命」と主張。同社では、DAAとして、C型肝炎のジェノタイプ2型に対する「ソバルディ」(一般名:ソホスブビル)とジェノタイプ1型に対するハーボニー」(一般名:レジパスビル/ソホスブビル配合錠)を販売しているが、「C型肝炎は治癒の時代。治療が開始されれば、95%以上の確率で治癒するはず。2019年には診断者数とDAA治療患者数がイコールになっているイメージを持っている」と語った。

〇同氏によると、同社では、DAAとして、C型肝炎のジェノタイプ2型に対する「ソバルディ」(一般名:ソホスブビル)とジェノタイプ1型に対する「ハーボニー」(一般名:レジパスビル/ソホスブビル配合錠)を販売しているが、「C型肝炎は治癒の時代。治療が開始されれば、95%以上の確率で治癒するはず。現状では、診断者数60万人、DAA治療者数18万人と隔たりがあるが、2019年には診断者数とDAA治療患者数がイコールになっているイメージを持っている、としている。つまり、三年後には、C型肝炎と診断された患者が殆どすべてC型肝炎経口薬で治療を受けるであろうと、いうことになる。

〇また、同社開発本部長の表雅之氏は、肝疾患治療薬の開発状況について説明。国内のC型慢性肝炎治療において依然存在する未充足の治療ニーズとして、「ジェノタイプ3型の患者に対する治療」「リバビリンが使えないジェノタイプ2型の患者に対するリバビリン・フリーの治療」「DAA治療不成功の患者に対する治療」「非代償性肝硬変の患者に対する治療」の4つを挙ている。

このうちリバビリン・フリーの治療に関しては、ジェノタイプ2型を対象とした海外試験(GS-US-337-1468試験)成績で、レジパスビル/ソホスブビル12週間投与の持続的ウイルス陰性化率(SVR12)が96%と著しい効果があったとしている。

〇関心のある方は、 QLifePro > 医療ニュース 2016/10/18http://www.qlifepro.com/news/20161018/gilead-president-in-the-2019-hepatitis-c-diagnosis-the-number-and-daa-treatment-the-number-of-people-equal.html)をご覧ください。

【千葉肝臓友の会】

投稿者 chiadmin