新薬・治療法のトピックス

新規肝硬変治療薬〔PRI-724 〕国内べンチャーから導入(大原薬品)

大原薬品は21日、プリズムファーマ(横浜市、竹原大代表取締役)と新規肝硬変 治療薬「P R I -724」についてライセンス契約を締結したと発表しました。現在、駒込病院での医師主導治験で第 1相を終えており、第 1/前期第Ⅱ 相を経て、後期第Ⅱ相から大原による企業治験を展開する方針という。 同剤はプリズムが創製したWnt/βーカテニンシグナル伝達系の活性化を抑制す るCBP/βカテニン阻害剤。当初、抗がん剤としての開発が進められていたが、肝 組織像を改善するなど抗線維化作用を有することがわかり、日本医療研究開発機構(A MED)の支援のもと、医師主導による第 1相が行われていた。大原は後発品だけで なく、新薬開発にも取り組んでおり、今 回契約した同剤で5製品目となる。

〔PRI-724〕は、線維化が進行し、肝硬変となった肝臓の線維を溶かす作用があると話題になった薬剤であります。このべンチャー企業が開発した薬剤に大原薬品がライセンス契約を締結したことにより今後の治験が一層促進されると期待されます。従来、肝硬変に直接効力のある薬剤が殆どない中、この新薬が承認されれば、肝硬変患者にとって極めて大きな朗報です。

〇詳細を知りたい方は、大原薬品のプレスリリース、  毎日新聞(6月25日)記事をご覧ください。

【千葉肝臓友の会】