レディパスビル・ソホスブビル療法の期間短縮は可能か(経口新薬の治療法)


C型慢性肝炎に対するIFN-freeの治療法に関する検討
~レディパスビル・ソホスブビル療法の期間短縮は可能か~

CLEAR! ジャーナル四天王(211)より コメンテーター:中村 郁夫 氏(東京医科大学 准教授)

〇C型慢性肝炎のうち、1型高ウイルス量の患者に対する現在の標準治療はペグインターフェロン(PEG-IFN)・リバビリン・シメプレビル (第2世代Protease阻害薬)の3剤併用療法(24週)である。治療効果の向上、患者の負担軽減を目指した治療法として、IFN freeの経口薬併用療法の開発が進められている。HCVを減らす経口薬として、(1)NS3 Protease阻害薬、(2)NS5B Polymerase阻害薬(核酸型・非核酸型)、(3)NS5A阻害薬が挙げられる。このうち、核酸型のNS5B Polymerase阻害薬に属するソホスブビルは、耐性ウイルスの出現率が低いことが知られ、さらに、ソホスブビルと NS5A阻害薬であるレディパスビルの12週間の内服併用治療は、有効性が高く、副作用が低いことが報告されている。

〇本論文は、この治療法の期間短縮が可能かどうかを検討するための、米国における多施設無作為化試験(ION-3)に関する報告である。対象 を肝硬変に進行していない、抗ウイルス療法による治療歴のないC型慢性肝炎患者647例とし、治療法は(1)レディパス ビル+ソホスブビル(8週間)、(2) レディパスビル+ソホスブビル+リバビリン(8週間)、(3) レディパスビル+ソホスブビル(12週間)の3群とした。治療終了後12週でのHCV陰性化率(SVR12)は、(1)94%、 (2)93%、(3)95%という結果であり、レディパスビル+ソホスブビル(8週間)治療の有効性に関し、他2群と比較した非劣性が示され た。

〇治療期間の短縮は、副作用や耐性変異の出現を低下させるのみでなく、医療費の軽減(米国におけるソホスブビルの価格は1錠 $1,000、12週間で$84,000と記されている)につながるので、サブグループにおけるこのような検討は、今後も重要であると考える。

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