〇厚労省の薬食審医薬品第二部会は11月11日、C型肝炎治療薬、「ジメンシー配合錠」(ダクラタスビル塩酸塩/アスナプレビル/ベクラブビル塩酸塩、ブリストル・マイヤーズスクイブ)を承認した。この新薬は、「セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品・新医療用配合薬です。
一昨年承認済みのダクルインザとスンベプラにべクラブビルを加えた3成分配合のC型肝炎治療薬で、ブリスストルマイヤーズスクイブ社製のダクルインザとスンベプラの治療効果の改善を目指した新薬です。
〇1回2錠を1日2回、食後に経口投与する。投与期間は12週間である。従来のダクルインザとスンベプラはNS5AまたはNS3耐性関連遺伝子変異のうち、NS5A領域のY93H及びL31l/M/Vが検出された被験者ではHCV持続陰性化(SVR24)率は低く、また、ジェノタイプ1aのC型慢性肝炎患者でも治療効果が低かった。これを改善するため、ベクラブビルを加えた配合剤が開発された。ダクルインザ、スンベプラ、ベクラブビルはC型肝炎ウイルスの複製にかかわるNS5A、NS3/4Aプロテアーゼ、NS5Bポリメラーゼをそれぞれ阻害し、HCVの増殖を抑える。ちなみに、この配合剤は海外で承認されていない(16年8月現在)。
〇関心のある方は、″ミクスOnlone 2016/11/14″ をご覧ください。
【千葉肝臓友の会】