日東電工は肝硬変などの臓器線維症治療薬を開発し、北海道病院で、第1b相臨床試験の開始するという。
抜粋記事を掲載します。
【千葉肝臓友の会】
肝硬変新薬の投与試験開始へ
化学工業日報 (2015年6月2日)より
日東電工は、日本で肝硬変治療薬として開発する「ND-L02-s0201」の患者への投与試験を始める。第1b相臨床試験の開始に向け、実施施設である北海道大学病院(札幌市)と準備を進めている。
日東電工は2008年に札幌医科大学(札幌市)と北海道大学の協力のもと、分子標的DDS(ドラッグデリバリーシステム)技術を活用した肝硬変などの臓器線維症治療薬としてND-L02-s0201の開発に着手した。同薬は、肝硬変などの原因とされるHSP47を標的としたsiRNA薬。13年6月に米国で行った健常人に対する第1a相試験では、高用量の薬剤投与において高い安全性が認められた。14年9月に米国で始めた患者を対象とする第1b/2相試験では、第1コホートの投与を完了。今年4月に開始した第2コホートでは、ブルガリアも追加しており、欧米において安全性と治療効果の検証に取り組んでいる。