〇予てより審査中であったC肝ジェノタイプ1型向け、C肝治療新薬「ヴィキラックス」(アヴィ社)が9月28日に承認されました。
昨年9月発売の「ダクルインザ・スンべプラ」(ブリストル・マイヤーズ社)、今年9月1日発売の「ハーボニー」(ギリアド社)に続く第3番目(1型向け)のインターフェロンフリー経口新薬です。通例に従へば、価格収載、保険適用などの諸手続きを経て、1~2か月後に発売される予定です。
〇これで、経口薬治療の選択肢が広がり、飲み薬のみの治療法のさらに普及することが期待されます。
一般的に、有効率は高く、副作用は軽く、夫々ほぼ互角と言えますが、適用上の一長一短はあります。例えば、心疾患、腎疾患を抱えている患者にとっては選択の幅が広がります。また、併用禁忌薬や併用要注意薬などのからみで、治療薬選択の幅が広がります。
〇選択肢が増えただけに、今後とも肝臓専門医の診断より治療することが求められています。
〇ちなみに、「ヴィキラックス」の国内国内臨床第3相試験では、ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎患者363人 を対象としておこなわれ、未治 療で肝硬変でない、インターフェロン治療が適格な高ウイルス量の 患者での有効率(SVR12)の割合は95%で、代償性肝硬変の患者の有効率(SVR12)は91%と発表されている。
〇関心のある方は、日刊薬業( 2015年9月28日 )、ミクスOnline( 2015年9月29日)をご覧ください。
【千葉肝臓友の会】