〇C型肝炎治療薬「ソバルディ」の市販直後調査が昨年11月24日で終了し、期間内の投与患者数が明らかになった。6カ月間の累計で1万7800人となり、中医協に提出した年間ピーク時予想(1万9000人、2年度目)にほぼ並んだ。1クールの薬剤費で売上高を概算すると900億円を超えるという。
〇一方、「ハーボニー」の市販直後調査は3カ月間が終了し、投与患者数は9400人となった。同じジェノタイプ1型で先行した「ダクルインザ」「スンベプラ」とほぼ同じペースだが、ソバルディよりも急速に浸透している。推計売上高はすでに633億円で、15年11月に発売された「ヴィキラックス」との競合はあるものの、さら
に市場を拡大すると予測されている。
〇厚労省は、この状況の中で、特例(巨額)再算定を検討しているようである。 製薬業界の反発や様々な議論のある中でどうなるのか、注目されている。特例(巨額)再算定には、それなりの基準があるようだが、相当幅の引き下げ率となる模様である。又、「ソバルディ」、「ハーボニー」だけのとどまらず、類似の新薬「ヴィキラックス」にも波及しそうである。
【千葉肝臓友の会】
◎詳しく知りたい方は、〔日刊薬業:1月20日 配信、1月26日〕を参照ください。