〇東京医科歯科大学大学院の田中真二教授らは、肝がん特異的変異遺伝子「ARID2」がデオキシリボ核酸(DNA)損傷・修復応答と高頻度遺伝子変異に関与することを世界で初めて明らかにした。今回の成果は肝がんの病態解明への重要な発見であり、他のがんにおける新規治療開発の研究にも応用可能とし、最適な治療法として注目される肝がんの精密医療(プレシジョン・メディシン)への応用が見込まれる、という。
〇今回の研究により、長年謎だった肝がんのARID2変異のメカニズムの一端が世界で初めて明らかになった。多くのがんで免疫チェックポイント阻害剤が脚光を浴びているが、高頻度遺伝子変異がんは免疫チェックポイント阻害剤のターゲットとして注目されており、肝がんのプレシジョン・メディシンへの展開が期待できるという。
〇関心のある方は、化学工業日報2017年4月14日 (金) をご覧ください。
【千葉肝臓友の会】